公式LINE集客のステップ
公式LINEは作ってあるけど、あまり活用していない。
友だち追加してくれたお客さんと、個別に予約のやり取りをするくらい…
公式LINEは、顧客とのダイレクトなコミュニケーションを通じて商品やサービスを広めることができるため、今では多くの企業がLINEを活用して新規顧客を獲得しています。
LINEを通じて直接的な情報提供が可能であり、特に友だち追加やイベントなど、顧客との信頼関係の構築に便利です。
とはいっても、作り込みの仕方や戦略方法は様々で、
「自分の店舗では、どうしたらいいの?」
「プロに制作してもらわないといけないのかな?」
とお悩みの方も多いかと思います。
今回は、公式LINEでの集客方法を実体験も踏まえて具体的に解説!
新しい顧客を引きつけつつ、既存顧客との信頼関係も強化して、持続的な集客を生み出していきましょう。
LINE集客について
公式LINE集客といっても、
「色々な機能を使いこなすこと?」
「何から始めたらいいの?」
とイマイチ、ピンと来ないという方も多いかと思います。
まずは、概要から説明します。
LINE集客の基本概要
現代において、LINEは効果的な店舗集客手段として色々な企業で活用されています。
顧客とのリアルタイムなコミュニケーションが可能なため、信頼を築きやすいことも特徴です。
新規顧客獲得・リピーター獲得ともに適しています。
LINE集客とは何か?
LINE集客とは、企業がLINE Official Account(公式LINEアカウント)を活用して商品やサービスを広め、新規顧客またはリピーターを獲得するための集客方法の一つです。
LINEを通じて直接的な情報提供はもちろん、1対1のメッセージ、定期的な配信など、公式アカウントを通じて多様なコミュニケーションが可能であり、これを活かして一人ひとりの顧客ニーズに直接応えることで、信頼関係を構築することができます。
上手く活用するには、
・プロフィール設計
例)公式HPとのデザインの一貫性など
・データ分析
例)友だちの男女比_年齢層_追加後の来店率ect
・リアルタイムな情報提供
などが重要な要素となります。
こちらを踏まえた上で、お客様とのLINEを通して、集客する方法について解説します。
なぜLINEが重要なのか?
日本国内で9,500万人以上が使用しているLINEは、集客において大きな可能性を秘めており、その重要性は今後ますます高まると予測されています。
LINEは、月間ユーザー数9,500万人(2023年6月末時点)と多くのユーザー数を抱えています。
LINEのユーザーはどんな人?
モバイルファースト時代の到来
かつては連絡手段のみであった携帯電話も、今では地図、娯楽、時計、スケジュール管理まで、現代人のほどんどはスマートフォンを手放さず、情報収集やコミュニケーションにおいてインターネットを頻繁に利用しています。
その中で、LINEは日本で一番オーソドックスで多くのユーザーが利用するメッセージングアプリです。
顧客とのダイレクトなコミュニケーションの機会の増加
LINEは1対1のやりとりが可能です。
これにより、リアルなフィードバックを受け取れるため、サービスを改善にも役立ちます。
失敗事例
しかし、戦略なしに始めたところで勝手に集客ができるツールではありません。
それぞれ特徴や強みを伝えられるように、公式LINEの設計を行う必要があります。
また、一度構築しても業種や規模・地域によって様々な要因があるため、失敗事例を分析することが重要です。
失敗原因を把握し、正しい方針に修正することで、公式LINE集客の効果を最大化することが可能となります。
失敗事例の分析
公式LINE集客における失敗とは、下記のような結果、生じることがあります。
- メッセージの送りすぎ
- 集客までの導線が的確ではない
- 顧客の期待に寄り添っていない
- 見づらい
まず、失敗事例を深堀りしてその要因を分析することが、今後の成功の鍵となります。
顧客離れの原因
一つの顕著な失敗要因は、顧客のニーズを正確に理解せず、適切に対応できなかった場合です。
商品やサービスの提供が期待に添わなかったり、時期がずれていたり、競合他社に比べて付加価値が不足していたりすると、顧客離れに繋がる傾向があります。
また、不十分なカスタマーサポートやアフターサービスも重要な要因となり得ます。
コミュニケーションのミスマッチ
公式LINEを活用する上での最も重要な要素といっても過言ではないのが、“コミュニケーション”です。
一方的にメッセージを送られて、「あっ、一斉送信だな〜」とわかると通知をオフにした経験はありませんか?
失敗事例では、顧客との間でコミュニケーションのミスマッチが生じたケースが見受けられます。
これは、適切なメッセージや情報を提供できていないか、あるいは逆に過剰に発信しすぎてしまった結果として現れることがあります。
ユーザーが求める情報と企業の発信する情報が一致しない場合、顧客は失望感を抱き、ブロックなどの非アクティブ化に繋がります。
公式LINE 新規集客方法
上記を確認した上で、ここからは具体的な公式LINEでの集客方法について考えていきましょう。
突然ですが、皆さんは公式LINEから毎月どのくらい新規集客をしていますか?
「あまり上手くいっていない」
「予約はあるけど、増えているような実感がない」
このような方は必見です。
効果的な方法について解説していきます。
友だち追加までの流れ
友だち追加がもたらすメリット
ユーザーが公式LINEアカウントを友だち追加することで、直接的かつリアルタイムな情報提供が可能となります。
LINE公式アカウントでは友だち登録後に、友だちから何かしらのメッセージやスタンプなどの反応がなければ個別でのメッセージ配信はできません。
LステップとLINE公式アカウントの特徴や機能の違いをわかりやすく解説
友だち追加が完了すると、新製品情報や季節限定の特別な告知など、価値ある情報を受け取ることができ、目に留まりやすくなります。
友だち追加の促進方法
ただ待っているだけでは、追加されません。
顧客に友だち追加を促進するためには、積極的なアプローチが必要です。
SNSやウェブサイト、広告などで公式LINEの存在をアピールし、特典や限定情報を提供することで、ユーザーの関心を引き付けます。
また、”UX”ユーザーエクスペリエンス(製品やサービスを通してユーザーが感じる使いやすさ、感動、印象といった体験)の向上やクイズ、イベントの開催などを通じて、友だち追加を奨励するキャンペーンも有効です。
QRコードを利用した追加方法
URLやQRコードを作成し、商品パッケージや広告、ウェブサイト上に掲載することで、ユーザーが簡単に友だち追加できる手段を提供します。
リンクをクリックしたり、QRコードをスキャンすることで、手間をかけずに直接友だち追加ができ、スムーズな追加が可能となります。
⭕️トップページ→友だちを増やす→友だち追加ガイド
LINE集客のための配信ツール
重要性は理解したけど、具体的にクーポンを送るのか、文章や動画を送るのか、教えて欲しい!
配信方法には様々なやり方があります。
最近ではLINE VOOMでショート動画での発信も盛んに行われています。
そのような中、
必要があります。
メッセージやコンテンツの種類、使い分けが成功の鍵となり、視覚的な情報を提供する画像や動画も積極的に利用します。
また、メッセージを使い分けることで受け手の興味を引きつけ、情報の理解度を向上させることができます。
より効果的な配信を行なっていきましょう!
メッセージの種類と使い分け
1. テキストメッセージ
テキストメッセージでアピールする方法です。
簡潔で直接的な情報伝達に適しています。
例)「〇日は定休日です」等
営業時間や新商品情報、キャンペーンの告知、重要なお知らせなど、テキストメッセージで伝えることが必要な情報に活用されます。
2. 画像メッセージ
伝えたい情報のオリジナル写真を撮影して、視覚的に興味をそそることができます。
商品の特徴を強調する際、またはイベントやキャンペーンの際に効果的です。
3. 動画メッセージ
YouTubeのURL・ショート動画の送信も集客には有効です。
複雑な内容や製品のデモ、ストーリーテリング(自分の伝えたいことを物語にして話すこと)に適しています。
短い動画を使って、商品の魅力や使い方をより分かりやすく伝えることが可能です。
画像・動画の活用法
①商品プロモーション
魅力的な商品画像や動画で製品の特長や使い方を視覚的に伝え、購買意欲を高めます。
②イベント告知
イベントの雰囲気や内容を伝えるために、過去に開催されたイベント関連の画像や動画を活用。
参加意欲を喚起します。
③ブランドストーリー
ブランドの背後にあるストーリーや価値観を伝えるために、感動的な画像や動画を通じてブランドイメージを構築します。
例)「なぜ、このサービスを行おうと思ったか」「仕事に対する想い」など。
④具体的な流れ
お店までの行き方、予約方法、複雑なサービス内容を理解しやすくするために、操作方法やサービスの使い方を分かりやすく説明する動画を作成。
新規顧客の獲得
新規顧客の獲得は、常に経営者を悩ませる最大の要因であり、事業の成長に不可欠な要素です。
基本戦略やイベント情報の効果的な発信が成功につながります。
「どのようにして、新しいお客様に見つけてもらうのか」
具体的に紐解いていきましょう。
新規顧客獲得の基本戦略
①ターゲットの明確化とリサーチ
新規顧客を獲得するためには、ターゲット層を具体的に定義し、その特性や行動を詳細にリサーチ。
これにより、的確なアプローチが可能になります。
②他メディアとの連携
LINE以外のメディアやプラットフォームとの連携を図り、広告やキャンペーンを展開。
多角的なアプローチにより、新たな顧客層に周知できます。
イベント情報の効果的な発信
①リアルタイムな告知
毎日必ずメッセージを確認します。
イベント情報は、リアルタイムに発信することが重要です。
特にイベント1週間前、3日前などリマインド配信を活用して、瞬時に情報を届け、常に顧客の関心を引きつけましょう。
②参加のメリット強調
イベントへの参加が顧客にとってどのようなメリットがあるかを強調。
特典やプレゼント、限定商品などの魅力を明確に伝え、参加意欲を高めます。
③対話的なコンテンツ
LINEを使ってイベントに関する対話的なコンテンツを提供。
質問への回答や参加者同士の交流を促進し、イベント参加の期待感を高めます。
④事前告知とフォローアップ
イベント前に十分な事前告知を行い、参加者が予定を調整できるようサポート。
また、イベント後には感謝のメッセージやアフターフォローを通じて顧客との関係を深めます。
こまめなやりとりを心がけましょう。
LINE集客成功事例
成功事例にはいくつかの共通点があります。
実際の成功事例を元に、詳しく見てみましょう。
成功した企業の事例紹介
ケーススタディ: 企業A
”事前告知にLINEを活用し、新商品の発売を成功”
LINEを通じて事前に商品情報をティザー展開し(商品やサービスの一部だけを見せること)、公式アカウントで特典付きの事前予約を受け付け。
その結果、商品発売初日に多くの注文が集まり、売り上げが前年比150%増加。
ケーススタディ: 企業B
”定期的なキャンペーンの配信”
LINEを使って定期的なキャンペーンを展開し、友だち追加者に対して限定クーポンや先行予約の特典を提供。
これにより、LINEユーザーの増加と購買率の向上を達成し、効果的な集客手法となった。
理由と成功の秘訣
ここまでご覧いただいた方々の中には、
「自分も配信やキャンペーン告知をしている」
「それなのにお問い合わせが少ない」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そのような方は、下記の項目を見落としている可能性があります。
①ターゲット層へのアプローチ
企業は自らのターゲット層を明確にし、その特性に合わせたアプローチを行うこと。
LINEを通じてダイレクトかつパーソナライズされた(一斉送信ではなく、一人ひとりに合わせた)メッセージングをする。
②特典や限定情報の提供
友だち追加やイベント参加者に対して特典や限定情報を提供することで、ユーザーの関心を引きつけました。(期限をつける)
これにより、コンバージョン率の向上が実現。
③リアルタイムな情報提供
リアルタイムかつ迅速に情報を提供。
新製品やキャンペーン情報が瞬時にユーザーに届き、期待感や興味を維持。
アクション後のスムーズな配信など。
顧客との信頼関係の構築
公式LINE集客に成功している個人店舗のオーナー様は、少なからず綿密なコミュニケーションをとっていることが、弊社の調査でも明らかになっています。
例)疑問に対する返答や、回答の待ち時間が生じる場合は一言メッセージを入れるなど
丁寧なカスタマーサポートやフィードバックへの迅速な対応が、顧客に対しての信頼感を高める一因です。
効果的なコンテンツ戦略の展開
魅力的でターゲットに合ったコンテンツを展開します。
情報の適切なバランスや視覚的な要素を取り入れ、ユーザーを引き込む工夫が成功の秘訣となりました。
運用のポイント
効果的なLINE集客を実現するためには、運用の効率化と最適化が欠かせません。
色々試したけど効果がなく、どう改善したらいいかわからない、、
運用の効率化と最適化
①定期的な運用の見直し
運用のプロセスや戦略を定期的に見直し、変化する市場や顧客の動向に適応することが不可欠です。
新しい機能やツールの導入も検討し、常に最新の状況に対応します。
例)Lステップ、エルメ、リピッテ等
※月額費用はかかりますが、取り入れることで集客が大幅に増えるケースもあります
②タスクの自動化
ルーチン業務や反復作業を自動化することで、人的エラーの軽減や効率の向上が期待できます。
例)予約の確認、リマインド等
自動応答やスケジュール投稿など、今の時代人の手を使わずとも「その人から送られたように見せる」ことは可能です。
もちろん、個別のメッセージや緊急性の高いメッセージは手動になりますが、自動応答できる部分の運用を効果的に自動化しましょう。
データ分析と改善サイクルの確立
①顧客データの収集
データの収集と分析集客活動や顧客の反応に関するデータを継続的に収集し、徹底的に分析します。
LINEの統計情報やユーザーの行動データを活用して、効果的な施策を抽出します。
具体例:
LINE統計情報: LINE Official Account Managerを使用し、
- メッセージの開封率
- ユーザーの属性
- クリック率
などを定期的に収集します。
・ユーザーの行動データ: LINEチャットでのユーザーの質問や予約行動などを記録し、これを分析します。
実施手順:
・LINE統計情報の定期的な確認と分析を行い、特に開封率が低いメッセージやクリック率が高いコンテンツを特定します。
・チャットログを分析して、顧客の主な質問や要望を把握し、それに基づいてコンテンツや施策の改善点を見つけます。
②目標設定とKPIの確立
適切なKPI(Key Performance Indicators)を設定し、達成すべき目標を具体的に定義します。
これにより、集客活動の効果を評価しやすくなります。
具体例:
・目標: 1ヶ月でLINEからの新規予約数を10%増加させる。
・KPI: LINEメッセージの開封率、特設キャンペーンへの参加率、予約ボタンクリック率。
実施手順:
・目標設定時に、具体的で数値的な目標を設け、それを達成するためのKPIを定義します。
・定期的にKPIをモニタリングし、目標に対する進捗を確認します。
③改善サイクルの構築
データ分析を基に、運用戦略やコンテンツ戦略を改善するサイクルを確立します。
達成した成果や課題点を振り返り、次のステップに向けて計画を修正・最適化します。
具体例:
・成果: 1ヶ月でLINEからの新規予約が目標の10%増加達成。
・課題点: 特定のキャンペーンが予想よりも反応が悪かった。
実施手順:
・達成した成果と課題点を振り返り、成功要因と改善の余地がある点を明確にします。
・次のステップに向けて、効果的な施策をさらに強化し、反応が悪かった要因を改善します。
④A/Bテストの実施
新しいアイディアや施策を導入する際にA/Bテストを行い、効果の高い方を採用することで、実証的な改善を進めます。
具体例:
・A/Bテスト: 2つの異なるメッセージ文案を用意し、ランダムにユーザーに送信して開封率を比較。
実施手順:
・新しいアイディアや施策がある場合、A/Bテストを実施して効果を検証します。
・開封率やクリック率の向上が見込まれる方を採用し、継続的な実証的な改善を進めます。
まとめ
公式LINEを活用した新規集客には戦略的アプローチが必要です。
効果的な友だち追加方法や配信ツールの活用、成功事例から学んだポイント、運用の効率化、データ分析と「オリジナルの改善サイクル」を確立していきましょう。
リアルタイムな情報提供やターゲット層へのアプローチを重視し、顧客との信頼関係を築くことも必須です。
持続的な新規集客をするためには、臨機応変な対応と柔軟な運用戦略、着実な改善サイクルを構築しましょう。
公式LINEをしっかり活用することによって、新規集客・リピート顧客ともに獲得することができます。
「あんまり効果がなかったから。」
「今のお客さんは、LINE使ってないし」
と構築を先延ばしにすると、どんどん時代遅れになってしまいます。
これを機に、”作っただけ”だったLINEを見直して、『集客できる一つの窓口』として、自身の公式LINEを成長させていきましょう^^